ビジネスはほとんどの業種で売上げの浮き沈みがあります。
繁忙期・閑散期といわれるように、商品・サービスが売れやすい時期とそうでない時期があるのです。売れにくい時期に無理やり売上げをつくろうとして価格競争に陥るのは、よいことではありません。
スモールビジネスでは、繁忙期と閑散期をどうマネジメントするべきでしょうか?
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スモールビジネスでは売上げをどう考えるか
日銭を稼ぐ溶媒の場合は特に、毎日、毎週、毎月と、売上げはとても気になるものです。なぜなら、自分の給料も含めて毎月支払いがあるからです。毎日たくさん売れればうれしいですが、結果だけに一喜一憂してはいけません。
商売には必ず波があります。商品やサービスは、売れやすい時期もあれば売れにくい時期もあります。繁忙期・閑散期といわれるものです。天気によって左右されることもしばしばです。
売れにくい時期に無理やり売上げをつくろうとして、意味もなく安売りをすると在庫をお金に変えるだけで結局利益が少ないという事態になってしまいます。
利益が少ないということは、次の商品を仕入れるのが難しくなることです。戦略的でない安売りは、あまり良い結果になることありません。
スモールビジネスでは、売れる時期と売れない時期をどうマネジメントするかも重要です。
私の着物リサイクル店は、夏などは売れにくい時期です。
夏は浴衣が売れる時期なので、ある一面から見れば、夏場は稼ぎどきと考えられるかもしれませんが、大手量販店でも浴衣を取り扱うことを考えると、そこにわざわざ在庫のリスクを抱えて商品を仕入れ、無理にガチンコ勝負する理由はないというのが私の経営判断です。
他のお店がどうであれ、自店では売れにくいという答えが出ているので、悪あがきはしないようにしています。
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スモールビジネスに徹するからできること
そこで、私はお店自体を夏休みにしてしまいます。かなり極端ですが、夏場は20連休してしまうこともあるほどです。その代わり、売れる時期にがっつりと売るようにし、単月では赤字でも、年間で黒字にすればいいと私は考えています。
仮に、1ヶ月で1年分の売上げと利益を出せるのであれば、残りの11カ月は仕事を休んでもかまわないというのが私の考えです。もちろん、その間は本当に何もしないのではなく、その1ヶ月に向けて準備をすることが大切です。
このようなやり方は、スモールビジネスに徹することで、損益分岐点を低く抑えているからこそできるやり方でもあるのです。
当たり前ですが、多店舗展開していて従業員も多ければ、こんなやり方は通用しません。
ただ、間違えないでほしいのは、いろいろ手を打った上で売れない時期を把握していることです。たまたまその月の売上げが低かったから、この月は売れない月だと決めるのはいけません。
「2月、8月はヒマでダメなんだよ」とよく耳にしますが、全ての業種にそれが当てはまることは絶対にありません。そんな都市伝説を信じて、勝手に自分のお店にあてはめることはしないでください。
きちんとやることをやりきった上で、繁忙期と閑散期を把握し、単月で一喜一憂するのではなく、1年という幅を持ってビジネスを見るようにすれば、きちんと計画を立てることができるようになります。
「繁忙期と閑散期のマネジメントの仕方」まとめ
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