廃業には廃業する理由が明確にある

私は起業して1年で廃業させてしまいました。借金が重くのしかかり、その後の人生を立て直すのに、非常に厳しい時間を過ごすことになりました。それでもなぜ再起することができたのか?

いったん失敗すると、もう2度と起業しないという人もいますが、再チャレンジの結果、今では時間とお金に縛られないライフスタイルを手にすることができるようになりましたが、廃業したことで気づいた本質が沢山あります。

廃業したことで気づいた本質についてお伝えします。

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スモールビジネスに特化して再起

私は、福島県いわき市の工業高校を卒業してから、7年ほど調理師として働いていましたが、朝から夜遅くまで働く生活に、明るい未来を見出すことができずに、26歳のときに起業しました。

しかし、現実から逃げ出したいという理由で、しかもほぼ思いつきで立ち上げたビジネスがうまくいくほど、お金を稼ぐということは甘くはなく、わずか1年で廃業させてしまったのです。残ったのは、妻と当時1歳になったばかりの長女、それと借金でした。

再チャレンジするまでは、不遇の時間を過ごすことになりましたが、現在は、講演講師、ビジネス書籍の執筆、ビジネス支援、放置自転車撤去組織の全国展開など、複数の事業に携わり、「自由な時間とお金」を手にし、精神的にも充実した毎日を送ることができるようになりました。

私が再起し成功できたのは、ビジネススタイルによるものが大きいです。

私は、スモールビジネスというビジネススタイルに特化して、どのような思考と手法でビジネスを構築し、お金を生み出すかということに集中してお伝えしています。机上の空論ではない、私自身が廃業や借金、再チャレンジするという自らの経験を通して身に着けたお金を生み出すエッセンスをまとめあげたのです。

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廃業から気づいたこと

私は初めて起業した時、今思えば恥ずかしい話なのですが、商売を全て自分の物差しでしか見ていませんでした。ビジネスは、お金をもらって初めて成立するのに、「商品を並べれば勝手に売れていくだろう」くらいにしか思っていなかったのです。

何となく良さそうな商品や、仕入れ値が安い商品を並べ、ただ単に利幅を得ることしか考えていなかったのです。ものすごく極端な言い方をすれば、「お客さんという名の金づる」と見ていたかもしれません。

そんな思考でビジネスをするわけですから、お客さんという、真に向き合わなければならない相手について、真剣に考えることもありませんでした。もちろん、戦略ということに関しても何ひとつ考えていませんでした。

現在、多くのビジネス相談を受ける中で、自分がお金を稼ぐことばかりを考えていて、周りが全く見えていないという人が本当に多いです。こういうと反論する人がいますが、自分では周りを見ているつもりでも、それは自分からの目線であって、お客さんの目線が欠落しているのです。

ビジネスは収益を上げなければなりませんが、自分が稼ぎたいためにお客さんを犠牲にするようなビジネスは、一瞬は稼げたとしても長続きさせることは出来ません。もちろん、お客さん目線だけでは、ビジネスとして成立させることはできなくなります。だから、そのバランスを取れるようにしていくことが非常に大切になるのです。

「廃業には廃業する理由が明確にある」まとめ

まずは、お客さん目線で考え次に自分目線で考える。その上で両方のバランスを取る。この順序を間違えなければ、商売で苦しむことは激減する。

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