顧客リストを元にお金を稼ぐ仕組みができれば、業務をマニュアル化して仕事をスタッフや外注に任せていきます。
仕事を他人に任せるときは適材適所が基本とよくいわれますが、それは人材に合わせて仕事をあてはめることと理解している人が多いようです。
しかし、これは大企業の常識で、スモールビジネスの場合は少し異なります。
今回は人に仕事を任せる上での注意点をお伝えします。
仕事に人を当てはめることが大事
顧客リストを集めてお金に換える流れをつくった段階で、社内のマニュアル化を進め、人に仕事を移行させていきます。
私のやり方では、仕事を形づくることができた順に、従業員に仕事の一部を任せたり外注に依頼をしていくのですが、仕事を形づくりながら人に任せるのは、特に要領がわからないうちは、やるべきことが複雑になってしまいがちです。
ですので、このサイトではわかりやすく、ビジネスの立ち上げから顧客のリピート化の仕組みまでの形がつくれた段階で、従業員や外注に仕事を任せるということで話を進めていきます。
私は従業員にほぼ仕事を任せていますが、従業員に仕事を任せるときにも大企業の常識がはびこり、無意識に多くの人が間違った任せ方をしています。
いわゆる適材適所というものですが、「人に仕事を当てはめる」と理解していることです。
例えば、「佐藤さんはあの仕事が得意だからこの仕事を与えよう」とか「鈴木さんは人 と話すのが得意だからこうしよう」という感じです。
人には得手不得手があるので、ある程度その人にマッチした仕事内容になるのは仕方がありませんが、基本的には「仕事に人を当てはめる」ようにしなければなりません。
小売り業ですと、陳列はどうしても必要となる作業です。これは私の経験からわかったことなのですが、整理整頓が得意な人は陳列やディスプレイが上手です。
仮に、陳列が上手な人にだけずっと陳列をさせていたとしたら、その人が辞めてしまったらきれいな陳列はできなくなってしまいます。仕事に人を当てはめれば、こういったことは起きないはずです。
仕事を複雑にしない
また、「事務の ○ ○さんは仕事が手すきのときがけっこうあるから、何か仕事を与えよう」というのはよくある話です。
手すきの時間をなくすために仕事をさせようとすると、実は本来やらなくてよい仕事をつくり出してしまう場合がほとんどです。これでは適材適所どころか、結果として本末転倒なことになってしまいます。
本来やらなくてよい仕事をやらせると、物事が複雑になってしまいがちですし、どうでもいい仕事を優先させてしまい、大切な仕事が後回しになってしまったりします。
物事が複雑になるくらいなら、何もさせないほうがいいのです。もしくはそのポジションをパートにして時間で切ってしまうか、そのポジション自体をなくしてしまうのです。
人を入れ替えることができないのであれば、遊んでいる時間帯があってもきちんとやるべき仕事をやってくれているという事実に目をやり、訳のわからない仕事を抱え込まないようにしたほうが賢明だと私は思います。
「仕事を適材適所に任せるとは、どういうこと?」まとめ
人に仕事を当てはめていくとビジネスが複雑になりがち。スモールビジネスでは、仕事に人を当てはめよう。