チラシなどの集客ツールをつくる目的は何でしょうか?
また、チラシでは何を伝えるべきでしょうか?
チラシをつくるのは、集客して売上げをアップさせるためです。この目的を果たすためには、お客さんが知りたいことが伝わるチラシでなければなりません。
お客さんのニーズに応えるチラシのつくり方をお教えしましょう。
集客力のあるチラシは基本1テーマで
すごいチラシ17 のパーツを理解し、分析し、パクり、テストを繰り返していけば、間違いなく集客力のあるチラシを作成できるはずです。
ただし、チラシで伝えることは基本的に1テーマにしてください。
家具屋さんであれば、家具のことだけを伝えます。もっと言えば、輸入家具フェアであればそのことについてだけ伝えるのです。そこにオファーもきちんと示せば、集客アップの効果はより増すでしょう。
着物リサイクルであれば着物のことを伝えます。しかも、基本的には着物を売ってほしいことを訴求します。
以前、アルバイトを募集するのに求人広告を出したことがあります。その求人広告で150件の問い合わせと面接希望の電話があり、100人程度のアルバイトを集めることができました。経費は一番小さな枠に出稿したので、たしか3万円+消費税でした。
結果的に募集は大成功に終わりましたが、最初に上がってきた広告のゲラを見て漠然とした記憶があります。そのゲラには、紙面の4分の1程度を埋めるほど大きな字で「募集!」と書かれていたのです。
求人専門の折込チラシなので、すでにそのチラシを見る人は仕事を探しています。つまり「募集」されているのは当たり前の話なのです。
「募集」というのは、こちらが伝えたいこと(私はそんなことを伝えたいとは思いませんが …)であって、仕事を探している人が知りたいことではありません。
集客ツールは誰の目線でつくるのか?
そこに「募集」と書くのはまったく意味のないことですし、どれだけ大きな声で伝えているかということなので、大きな枠で出稿している会社の広告が目を引いて終わりです。
ゲラ単体で見れば、自社の広告内容だけしか確認できないので、「募集!」と書かれていても気にならないかもしれませんが、それが他の会社の広告と並んでしまったら、その瞬間に他社の内容と被ってしまい、すぐに埋もれてしまいます。
求人広告に限りませんが、とっておきの情報だとしても他の情報に埋もれてしまえば反応を取ることはできないのです。
こちらが伝えたいことと、お客さんが求めていることがズレてしまえば、当然のことながら、思うように集客アップに結びつけることはできません。
私たちが伝えることは、お客さんが知りたいことです。お客さんが求めていることを明確にわかりやすく伝えるのです。
ビジネス全般に言えることですが、自分主体の目線ではなく、つねにお客さん目線で物事を見る意識を磨けば磨くほど、集客力に反映させることができるようになります。
物事の本質を把握するには全体像をとらえ、物事を落とし込むときには細部に目を配ることがとても重要ですので意識してほしいと思います。
「集客力をアップさせるには、チラシで何を伝えるべき?」まとめ
集客力のあるチラシをつくるなら、テーマは1つにしぼり、お客さんの知りたいことが伝わるようにしよう。