集客方法を確立することが何より大切な理由

スモールビジネスが廃業に追い込まれる要因は集客できないことから始まります。

通常ターゲットを明確にした上でビジネスを始めますが、実際には、お客さんはどこにいるかわかりません。

したがって、お客さんを見つけ出さなければならないのですが、それがスムーズにできなければ利益に結びつきません。

このように、集客はスモールビジネスにとって非常に重要なもの。集客方法を確立するために大切なポイントをお伝えします。

集客方法は自分で考えるもの

ビジネスの肝は集客です。スモールビジネスが廃業に追い込まれる要因は最終的には資金ショートですが、その全ての始まりは集客です。

「薄利多売」はスモールビジネスには向きませんが、そうはいっても、圧倒的に集客ができれば薄利多売でも問題はありません。

しかし、実際には起業したばかりで資本力のない小さなお店や会社が圧倒的に効率のよい集客方法を持てるかといえばムリなことです。

だから、薄利多売のモデルは避けましょう。とにかく集客がしやすいかどうかが重要なのです。

例えば、飲食店を出す場合、多くの人が気にするのが立地です。

最高の立地に出店できれば、集客方法は考えなくてもよくなります。その分家賃は高いですが、広告宣伝費と考えれば納得がいくかもしれません。

しかし、そんな良い立地にサラリーマン上がりの駆け出し起業家が出店できるはずがありません。なぜなら良い物件というのは一般に公開される前に、裏で話がまとまってしまうからです。しかも、家賃が高い。特に地方であれば、そんなホットな場所はほとんどありません。

そうなると、自分で集客方法を考え出さなければならないのですが、ほとんどの人ができずに苦しみます。

集客方法とは埋もれているお客さんをあぶり出すこと

では、どうすれば良いのでしょう?

それには、自分がターゲットとしている集団がどこにいるかを把握することが必要です。

例えば、IT技術者の人材派遣の営業であれば、IT会社に営業をするのと同じようにお客さんになりえる人がどこにいるかを把握する必要があります。

しかし、通常はターゲットを明確にしても、お客さんは埋もれているので見つけることはできません。

私の着物リサイクルビジネスのターゲットは、着物を売ってくれる人、着物を着る人、または着物生地で人形を作ったりする人です。ターゲットは明確ですが、そのお客さんがどこにいるのかはわかりません。

確かに、着物を着ている人やお手製のバッグを持っている人を見かければターゲットだというのはわかります。しかし、その度に声をかけてお店に誘導するのはかなり怪しいですし、非効率です。このように、通常はお客さんが埋もれているのです。

あなたがマッサージ店を開業したと仮定して話を進めましょう。お客さんが埋もれているというのは、マッサージを受けたいという人がどこにいるかわからないということです。

また、マッサージを受けたいと思っている人に対して、あなたのお店を知ってもらわなければ来てもらうことができません。

そこで活用するのが、折込チラシやフリーペーパや広告などでお客さんを顕在化(あぶり出す)させることです。

ただし、お客さんをあぶり出すというのは言うほど簡単ではありません。チラシや広告はあふれるほどあり、見込み客に接触するのが難しいからです。

集客方法とビジネスのジャンルの関係

もし、マッサージしてほしいお客さんがみんな「マッサージしてください」という札を持っていたとしたら、広告も必要なく、集客はいとも簡単にできてしまいますよね?

実際にはあり得ませんが、その状態に近づけることができるかどうかが、ビジネスを選ぶ上でとても重要なのです。

テナントに入るというのは集客方法を考えなくてすみますが、コントロールできない要素が増えるというデメリットもあります。

扱う商品やサービスが特殊というのも集客にはそれほど困らないでしょう。

逆に、たまにしか売れないような物(例えば、墓石)は売れるスパンも長くリピートもかかりにくそうで、どこにお客さんがいるのかわかりません。こちらは、スモールビジネスには向かないと言ってよいでしょう。

私の場合は、お金をほとんど使わずに集客方法を確立したことで、着物リサイクルビジネスを地域一番店にすることができました。それでも、その形にできるまでは試行錯誤がありました。

その点、放置自転車ビジネスはターゲットを明確にするのは簡単ですが、それはまたの機会に詳しくお伝えしたいと思います。

とにかく、少しでも集客しやすいジャンルを選ぶことです。どんなに自分がほれ込んだ商品やサービスであったとしても、集客方法のイメージができないものや、集客にものすごくお金と時間がかかってしまうものは、スモールビジネスでは扱わないというのが鉄則です。

集客にお金がかかっても、リピートが頻繁に起きるものであったり、利益が大きくとれるものやサービスであれば、この通りではありません。それでも、初めに大きなお金が動いて回収に時間のかかるビジネスはリスクが大きくなるので、きちんと考えたほうが良いでしょう。

そして、集客方法を考えるときは、必ず時間の概念は入れるようにしてください。お金もかかる、時間もかかる、でも利益が大きいしリピートがかかる、という場合は先に資本が枯渇する確率が高いので要注意です。


「集客方法を確立することが何より大切な理由」まとめ

スモールビジネスにとってはお金をかけずに効率よく集客できる方法が肝になる。それを確実にするためには、どのビジネスを選ぶかも重要。

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