売上げを安定させ、利益を得るには、集客がすべてです。
つまり、集客力をキープする必要があります。そのためには、何をどうすればいいのでしょう?
集客力の基本はリピート性です。
リピート性のあるビジネスとはどのようなものか、また、リピーターを得るために何をすればいいのか、お教えしましょう。
集客力はリピート性あってこそ
昔ながらの街の美容室はなぜ長年続いているのでしょう?
それは、昔からのお客さんがずっとそことつきあっているからです。新規のお客さんと既存のお客さんの比率を見ると、圧倒的に既存客の方が多いはずです。
こういうお店の場合、お客さんとオーナーの年齢がほぼ一緒という場合が多いので、私は「いっしょに歳をとっていくビジネス」と呼んでいます。
この状態であれば、戦略など考える必要はまったくありません。年齢を重ねるとともに、お客さんが病気になったり、亡くなったりしていくことでリピーターも減りますが、自分も歳を取っていき、多くのお客さんを相手にできなくなるので、うまい具合にフェードアウトしていくのです。
観光客を相手にするような場所であれば、あまりリピートを気にする必要はありませんが、スモールビジネスでは、リピート性は生命線といっても過言ではありません。なぜなら、新規客を取り続けるのは大変ですし、それではいつまでたっても売上げが安定しないからです。
集客の基本は顧客リスト
売上げが安定しなければ、利益を多く生み出せず、儲けになりません。では、どうするかというと、顧客リストを集めていくことです。
とにかく顧客リストは大切な資産です。顧客リストがあれば新しい商品を扱い始めたとしても、すぐに告知ができますし、ダイレクトに連絡をすることができるので、必ず集めるようにすることです。
もし、リストを取れないビジネスであれば、スモールビジネスでは手を出さない方がよいでしょう。
洗剤やお米などを例にとると、無くなればリピートを促さなくても勝手にリピートされます。しかし、これは差別化がむずかしく、どこで購入してもいいので、わざわざあなたが扱う必要はありませんし、利益を多く得ることもむずかしくなります。
したがって、ビジネスを優位に進めるためには、どこにでもあるコモディティ化(日用品・汎用品・一般化)されていない商品やサービスを扱ったり、ポジションを確立させることが必要になります。
集客を生み出す流れを作る
着物リサイクルには、リサイクルということで、それだけでここでしか買えない、売れてしまったら終わりという要素があります。さらに、地域一番店というポジションを確立したことで、「リサイクル着物や着物生地を買うならあそこ」という流れを作りました。もちろん、そうなることで口コミも広がります。
また、放置自転車ビジネスでは、放置自転車は毎年のように発生するので、必ず誰かがどこかに撤去依頼をしているのです。
そこで、「日本一の放置自転車撤去集団」としての信頼と実績を持って、新規で取引を開始できるのです。そして、これまでに法律に基づいた撤去方法のノウハウを作り上げてきました。このノウハウを元に取り組むことで「あそこにお願いすれば間違いない」という信頼を得ることができ、その後リピートを受けています。
リピート性がある商売、リピートを生み出す流れを作れるかどうかが、ビジネスを選択するうえでとても大切な要素なのです。
「集客力をキープするには、どうすればいい?」まとめ
スモールビジネスでは、リピーターを生む集客力が生命線。リピート性があるか、リピートを生み出す流れを作れるかどうかを基準にビジネスを選択しよう。