起業したばかりの頃は、入ってくるお金より出て行くお金の方が多いもの。
したがって、潤沢な資金のないスモールビジネスでは、少しでも早く利益を出せるようにする必要があります。
だからといって、あせって売上げを作ろうと、これという戦略なしに安売りをするのは危険です。
スモールビジネスで着実に儲ける仕組みを作るには、どうすればいいでしょう?
今回は、そのノウハウをお知らせします。
儲けが出るまでには時間がかかる
起業したての頃は、とにかくお金が入ってくるよりも出ていくスピードの方が早いので、内部留保に回すことが簡単ではありません。仮に、回せたとしてもそれほど多くはないでしょう。
そう考えると、原価50%のビジネスだと100万円の売上げでは足りないことがわかります。では、150万円を売り上げるようにすればよいのではと考えるのですが、100万円の売上げを作るのがやっとのお店で、売上げを1.5倍にするのは簡単ではありません。
実際にはいろんなやり方があるのですが、ここでは端的に説明しましょう。いわば、原価50%でも数字に起こすとこれだけ厳しいのに、ましてや「戦略のない安売り」は恐ろしく危険性が高いことを理解していただきたいのです。
私がおこなっている着物リサイクル事業は、原価率5%程度なので、例えば、ひと月100万円を売り上げれば95万円は粗利益として残ります。人件費以外の経費を引いても85万円はあるのです。
200万円を売り上げれば190万円が、そこから経費を引いても180万円は手元に残ります。仮に、50万円まで売り上げが激減しても47.5万円の粗利で、経費を引いても37.5万円は手元に残ります。人を雇わなければ1家四人が食べていける金額ではないでしょうか?
売上げが半分になってもビジネスとして成立させることができるのは、これだけ不確実性の高い現代では大きな強みになります。
儲ける仕組みづくりは利益率がカギ
さらに、放置自転車ビジネスは原価率ゼロどころか、撤去費用をいただくので、お金をもらって仕入れをしているようなものです。
そもそも、放置自転車ビジネスは在庫も必要ないので、経費がかかりません。景気や外部的要因にも基本的には左右されないので、小売業やサービス業のように、いきなり売上げが半分になるというリスクもないのです。
「ずいぶんぼろ儲けの商売をしてるな!」と思う方もいるかもしれません。しかし、行き当たりばったりでこのような儲ける仕組みができたわけではありません。
儲けを多く出すためにはどうするか?ということを考え試行錯誤の末、こうしたビジネスモデルを作っていったのです。
何度も言うように、そもそもの売上げを大きくできないスモールビジネスでは、利益率を高めることを考えなければなりません。
もちろん、売上げがなければ利益もありません。なので、売上げは絶対に必要で、とても重要なものですが、利益率が低いビジネスはちょっと売上げが下がるだけで一気に経営が苦しくなってしまいます。
だから、潤沢な資本が無いスモールビジネスは、どんなに惚れ込んだ商品であっても、利益の取れないビジネスには手を出してはいけないのです。
「儲ける仕組みをとにかく作れ」まとめ
資金の少ないスモールビジネスで儲ける仕組みを作るには、利益率の低いビジネスには手を出してはいけない。