起業するからには、失敗するリスクがあります。失敗も廃業もつらいもの。
しかし、家族を食べさせていかなければならないので、立ち直り、次に進むことが必要です。
起業に失敗しても、やり直せばいいのです。失敗の先に成功を見つければいいのです。
そのためには、何が大切なのかお伝えしたいと思います。
起業失敗の後、リストラ!?
私は1975年に福島県いわき市で寿司屋の次男として生まれました。地元の工業高校卒業後、板前として7年間修業しましたが、そこは自分の目指す道ではないと、職人の世界に見切りをつけ、地元でアクセサリーショップを始めました。
しかも、恥ずかしながら、借金だけを残してそのアクセサリーショップを1年で廃業させました。起業失敗というわけです。
廃業後は、妻と当時1歳になったばかりの娘を食べさせていかなければならないので、企業の営業の仕事をしながら、借金返済に追われるようになりました。
借金は金融公庫から200万円、消費者金融から150万円、普通のサラリーマンになったいち個人が、家族を養いながら返済するには、なかなか楽ではない金額でした。特に消費者金融の150万円の返済は非常に重くのしかかってきました。
無職になったからといっても、返済は待ってくれません。返済日が来る度に何とも言えない気持ちになったのを今でも覚えています。
そんなサラリーマン時代には、体のいい言葉で2回ほどリストラされたこともあります。それでも、自分を信じお金を生み出すための勉強と実践を繰り返したのです。
起業失敗からたどったスモールビジネスへの道
インターネットビジネスや、ビジネスアドバイスの事業を立上げ、ビジネスの形を作り、そのノウハウを元に着物リサイクルビジネスに参入し、地域一番店とするなど、紆余曲折を経て結果を出してきました。
現在は、着物リサイクル事業の他に、放置自転車ビジネス事業、ビジネス支援事業と、3つの事業をおこなっており、その独特の着眼点とビジネススタイルで、「スモールビジネスのプロ」と呼ばれるようになりました。
そして何より、経済と時間という呪縛から解放され、とても充実した日々を送ることができるようになったのです。
このような話をすると、「なんだよ、サクセスストーリーかよ」と思われる方がいるかもしれませんが、私は、何百人という従業員を抱えているわけでも、何十億円と稼いでいるわけでもありません。
正直に言うと、何百人も従業員を抱えるようなビジネスは私にはできませんし、何十億円も売上げを作ろうということも考えていません。
起業失敗を通して考え、実践したこと
ただ、自らが起業に失敗してきた中で、お金をかけずに小さい組織で、最大の結果を出し、自分が望む「お金と時間にしばられない生き方」というものを手にするためにどうすればよいかという事を考え実践していっただけです。
その結果、小資本で大きな利益を得ることができる「独自のスモールビジネス」というビジネススタイルを見出しました。とんでもなく高みを目指さなくても、やり方と認識さえ間違わなければ、ビジネスを手段として、「自由な時間」と「自由なお金」を手にすることができるようになったのです。
もちろん、今、「お金と時間にしばられない生き方」という話をしても、いまいちピンとこないかもしれないので、ここでは言及しません。
起業家というと、「大きな夢や野望を持って危険を冒して選ぶ道」というイメージがあります。それとは違い、私がお伝えするスモールビジネスは、その真逆に位置していると考えていただいてかまいません。
それについては追々お伝えしていきますが、もしものときに備えて、あるいは、いまある不安をちょっとでも解消したいなら、私の考えるスモールビジネスというスタイルを用いるも1つの方法です。「どんな状態になっても、一家4人は食べていくことはできるんだよ。」という、自分と自分たち家族を守る術を知っておくことは、決して無駄なことではないと思います。
「起業失敗、それでもやり直せる理由」まとめ
起業に失敗しても、リストラされても、稼げる方法を学ぶことを忘れずに。大きな野望もいいが、まずは家族を養っていくためのビジネススタイルを知ることが大切。