起業したら、特に資源が限られるスモールビジネスでは、何よりも時間を大切にしたいものです。
それは、仕事の優先順位を決めて行動することであり、時間のムダになることはしないということです。
とはいえ、何を基準に行動の優先順位を決めればいいのでしょう?
経営者として、するべきこと、しなくてもよいことの整理の仕方をお教えします。
起業したらシンプルに行動する
スモールビジネスはシンプルであることが基本ですが、シンプルの本質は、思考と行動を絞るということです。そのためには、起業後はやらないことを明確にし、仕事と行動の優先順位を決めることが必要です。
「お金に直結すること以外はやらない」「他人に任せられることを自分ではやらない」「誰がやっても結果を出せるまで落とし込みできないことはやらない」「儲かっても忙しくなるビジネスはやらない」「儲からない仕事はやらない」「ヒト・モノ・カネが多く必要になるビジネスはやらない」「会社は大きくしない」「借金はしない」「人は雇わない」など、やらないことを明確にする作業はとても重要です。
これら以外にも、私は多くのやらないことを決めています。
「人に会わない」「会議や集まりには極力出ない」「電話はなるべく出ない」「求めている以上に稼ごうとしない」など。まだまだありますが、基本的には時間を取られたり、意識を引っ張られたり、余計なことを考えさせられてしまうことは避けるようにしています。
起業したら何を優先させるべき?
また、仕事の優先順位を決めておくこともとても重要です。優先順位はその時々の立ち位置によって優先させる事柄が変わってきます。
起業したばかりであれば、仕事を選り好みしている場合ではありませんし、忙しい時期を乗り越えなければビジネスを軌道に乗せることはできませんので、まずはお金に直結することを最優先とし、お金を稼ぎ出すことに集中しなければなりません。
集中するということは、あれもこれもできないことを意味します。できれば1つ、多くても2つの事柄に絞って、そこに思考や行動を注力しなければ結果を出すことはできません。
やらないことを決めると、やるべきことが自然と絞られてきます。やることが多くて優先順位がつけられない場合は、やらなくてもよいことに手を出していたり、判断がブレてしまっている可能性がありますので、もう一度足元を見直す必要があるかもしれません。
やらないことを明確にすると言うと、「あれもやらない、これもやらない」「それもダメ、これもダメ」と否定やネガティブに感じられるかもしれませんが、やらないことを明確にしたうえで、やることを決める流れにしないと、思考も行動も煩雑になり、すべてが中途半端になってしまいますので、ここは常に意識してほしいと思います。
「起業したら仕事の優先順位を決めることが何より大事」まとめ
起業後はやるべきことを絞らないと思考も行動も煩雑になり、中途半端な結果になってしまう。優先順位を決めて行動するべき。