経営者が現場にいなくても利益が出る仕組みをつくる

独立して自分でビジネスを始めたら、儲ける仕組みを完成させなければいけません。

それは、あなたが現場にいなくてもスタッフに任せて仕事を回していける状態にすることで、経営者としての目標でもあります。

とはいえ、経営者が現場から離れるには葛藤があるものです。

上手にスタッフに任せて利益が出るようにするためには、どうすればいいでしょうか?

経営者が現場から離れるということ

「私がいないとやっぱりダメだ」というのは、仕組み化ができていないか、単なる経営者のエゴでしかありません。自分の力を誇示したいとか、権力欲とか、必要とされることに喜びを感じるとか、そういう欲求の表われである可能性も否定できません。

と厳しいことを言いましたが、本当は心配なのではありませんか?

一生懸命、形にしてきたことを、「はい、よろしく頼んだよ!」というのは、とても無責任に感じてしまうかもしれませんし、お客さんのことを考えると、後ろ髪を引かれる思いがあるかもしれません。

お店を出すことに思い入れが強ければ強いほど、自分が現場から離れて従業員に任せることはとても勇気のいることです。

それに自分の収入のすべてがお店の利益に連動するのですから、何か問題があってしまっては自分の生活に響きます。いろいろそういうことを考えると手放しで任せきるのはどうにも心配なのです。

経営者がいないことのメリットは?

ただ、従業員はそれが正しいか間違っているかは別として、経営者がいなければのびのびと仕事をするものです。私は仕組みをつくっている段階から、いつもスタッフには、「自分は近いうちに現場から離れるよ」と伝えていました。

そして、私の考えと仕事の進め方をひととおり教えて、何となくできそうだなと感じたら、「今日から現場に出でないのでよろしく」と言って現場から離れました。

最初はスタッフも不安をあらわにしていましたが、本当に私が現場を離れることがわかってくると、責任感が芽生えてくるものです。

ヘンな言い方ですが、「この社長はやってくれないんだ」という常識をきちんと理解してもらうしかないのです。

はっきり言って従業員のやることは間違っていることのほうが多いので、はじめは気になると思いますが、それはあなたが正せばいいのです。正すのは毎日つきっきりでやる必要はありません。

はじめのうちは1週間に一度抜き打ちで現場に顔を出し、その都度修正し日報に書かせ、その後は顔を出す頻度を少なくしていきます。いまでは数ヶ月スタッフに会わないこともざらです。

経営者がチェックするべきこと

売上げ報告はその日の業務が終わった段階でメールをさせ、日報は週の決まった日の朝にまとめてメールで送らせるようにしました。

夜に日報などを見ると気になったり考えてしまったりして、眠れなくなってしまうので、朝に確認して指示がある場合は電話をする流れにしたのです。それも最初のうちだけで、いまは指示もほとんど出しません。

気にするのは、銀行に現金がどのくらい残っているかと、買取りがどんな感じで行なわれているかだけです。

先月よりも銀行に現金が増えていれば利益が出ているし、減っているようであれば売上げが足りないということです。ビジネスが回っていれば、大きな支払いなどがなければ、特にお金は動かないので減るということはありません。

買取りが一定数であれば、集客もできていて物が動いていることがわかるなど、かなり大枠で全体の動きを見るようにしています。

ただ、はじめは細かく数字などを見ないとダメですので、そこは間違えないようにしてください。

自分の手からビジネスを離すときは感情的な格闘があるかもしれませんが、そこはグッとこらえて、あなたはあなたの目的を達成させてほしいと思います。


「経営者が現場にいなくても利益が出る仕組みをつくる」まとめ

ビジネスの仕組みができたら、経営者としてチェックすべきことを抑え、現場はスタッフに任せることが大事。

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