USPはユニーク・セリング・プロポジションの略で「自社だけの強み」のことです。
集客ツールなどでは、このUSPをいかにお客さんに伝えるかが非常に重要となります。それは「なぜ、あなたの店から買わなければならないか」という理由づけになるからです。
私が行っている放置自転車ビジネスで USPをどのように伝えているか、お話しします。
放置自転車ビジネスのUSPは「日本一の撤去集団」
放置自転車ビジネスでは、「日本一の撤去集団」とうたっています。
自転車撤去に携わるパートナーとしての組織数、取引実績、地域密着での対応など、信頼と実績を明確に伝えることで、業界での地位を確固たるものとしています。
「真心一番」とか「接客一番」とか「腕に自信あり」というのはお客さんの主観によって変わってきてしまうので、付随するサービスとして考えたほうがよいです。
USPはお客さんが直感的に理解できるものほど圧倒的な差別化に直結しますので、明確に打ち出してみてください。
USPの話をすると、「ウリなんて何もない」という人がけっこういますが、ウリがなければ、あなた自身がウリになってしまえばいいのです。
私なら、「◯◯高校卒業」とか「元調理師」とか「福島県いわき市で生まれ育った人間」という背景があります。それを伝えるのです。
信頼と実績を当たり前に伝える
例えば、このように活用できます。
「福島県いわき市で生まれ育った人間だから、いい加減な仕事はできません。なぜなら私の両親も兄弟も親戚もみんないわき市に住んでいるからです。当社の従業員もみんな、いわき市生まれのいわき育ちです。そんな地元に根差している人間が、あなたを騙したり 適当な仕事をして信用を失うようなことがあれば、私たちはこの町に住むことができなくなってしまいます。だから真剣に仕事をさせてもらうしかないのです。いい加減な仕事なんてできるはずがないのです …」
正直、何もすごいことはいっていません。
「きちんと仕事をしますよ」という当たり前のことを当たり前のレベルで伝えているだけなのです。
仮に「創業◯年」を伝えるなら、思いをきちんと伝えることで、「ちゃんとやってくれそうだな」と感じ取ってもらえるはずですし、信頼してもらいやすいと思います。もちろん創業したてであったとしても同じ文章が使えます。
ここだけピックアップして書くと、テクニックととらえられてしまうかもしれませんが、そうではなく、お客さんにはチラシであっても何であっても、その根本には、きちんとあなたの思いを伝えることが大切だという考え方があることを理解してほしいのです。
結局、ビジネスは人です。あなたという人の信頼と実績にお客さんはつくのです。
何もない人間なんていません。真剣に自分と向き合い、お客さんと向き合えば、必ずウリを見つけることができます。当たり前のことでも持てるものすべてを伝え切るようにしてください。
「放置自転車ビジネスのUSPは信頼と実績あってこそ」まとめ
ビジネスは人。自分という人間の信頼と実績にお客さんはつくので、そのことをUSPとして伝えよう。